ゴーン被告「私は日本を愛している」 日産時代の功績や東日本大震災時のエピソードも披露

震災が起きた当時、会議で訪問中だったフランスから真っ先に日本に帰国したなどと語りました。
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Former Nissan chairman Carlos Ghosn gestures during a news conference at the Lebanese Press Syndicate in Beirut, Lebanon January 8, 2020. REUTERS/Mohamed Azakir
Mohamed Azakir / Reuters

金融商品取引法違反などの罪で起訴され、保釈中にレバノンに逃れた日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が、1月8日に首都ベイルートで記者会見を開いた。

ゴーン被告は会見の中で「日産自動車を復活させ、金融危機を乗り越えた」と同社のトップに就いていた時代の功績をアピールした。

その後、話は東日本大震災にも展開。震災が起きた当時、会議で訪問中だったフランスから真っ先に日本に帰国したと語り、「外国人としていち早く日本へと戻ってきた」と訴えた。

帰国直後には、被災した福島県いわき市にあるサプライヤーの工場を訪れたと説明。「誰もいわきに行きたがらなかったのです。私はひとりで、サプライヤーに電話して、共に工場を再建しようと話したのです」とエピソードを披露した。

こうしたエピソードを踏まえて「日産を見捨てるつもりはない、会社を大事にしました」と訴えた。

その上で、「日本を愛しています。なぜ日本は、こうした悪意でお返ししようとするのでしょうか」と疑問を呈し、「国に対していいことをしました。理解できません」と憤りを語った。