金融商品取引法違反などの罪で起訴され、保釈中にレバノンに逃れた日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が、1月8日に首都ベイルートで記者会見を開いた。
ゴーン被告は、自身が起訴された一連の裁判の見通しについて、弁護士から「判決が出るまで5年かかるかも」と言われたことを踏まえて、「人権条約とはかけ離れた裁判だ」と強調した。
日本の裁判の有罪率が約99%であることに触れて、「これでフェアに扱われることはない。今後、普通の生活を送っていくことはできない」と強調した。
その上で、「日本で死ぬことになるのか、それとも脱出するのか、それを決めるのは簡単です。これは正義ではありません」と、日本を脱出した経緯と正当性を訴えた。
日産自動車の会長として奉仕してきた日本に裏切られたとして、「この国の人質に取られた」と述べた。