NHKのニュース番組「おはよう日本」は12月26日、9日に放送したキャビン型ホテル特集で『宿泊客』として取材した男性が、実際は宿泊したことのない施設の取引先の社員だったと発表した。
アナウンサーが番組内で「放送で誤った事実を伝えたことについて視聴者の皆さまにお詫びいたします」と謝罪した。
誤りがあったのは、9日放送のビジネス情報を取り上げる「おはBiz」コーナーのキャビン型ホテル特集。
「仕事や飲み会で遅くなるときに、タクシーで帰るよりは安上がりと、時々利用するのがこのホテルです」
そんなナレーションの導入から、取材カメラが会社員の男性に同行し、キャビン型ホテルの紹介や利用する様子を伝えた。
施設のサービスの一部として、ランニングシューズの無料貸し出しを紹介した後、男性が施設から借りたと思われるシューズを履いてランニングするシーンも放送。「宿泊ついでのランニングを、男性は楽しみにしています」とナレーションで伝えた。
その後はインタビューカットに移り、『キャビン型ホテルの宿泊者』として紹介された男性は、「気軽に利用でき便利で使いやすい」と答えた。
NHKはこの放送内容について、26日の放送や番組公式サイトで「施設を時々利用する客として登場した男性は、実際にはこれまで施設を利用したことはなく、施設にシューズなどを提供していたメーカーの社員だったことがわかりました」と報告。
「本人への確認作業はおこないましたが、その他のチェックが十分ではありませんでした」と述べた。
続けて「放送で誤った事実を伝えたことについて視聴者の皆さまにお詫びいたします。チェックの精度を高めるなど再発防止に努めてまいります」と謝罪した。