ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして慰謝料1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟。東京地裁は伊藤さんの主張を認め、山口さんに慰謝料など330万円の支払いを命じる判決を下した。
この判決を受け、伊藤さんが12月19日、日本外国人記者クラブで記者会見した。
伊藤さんは「日本の今後の性犯罪の扱いを変える出来事になった」と語った。
さらに、「非常に嬉しかったのは、今まで私が話してきたことが事実であって、公益目的だと認められたことです。日本ではまだ被害者が声をあげるとバッシングされることがあるので、私がやってきたことが公益目的だと認められたのは嬉しかったです」と判決を振り返った。
この日は山口さんも日本外国人記者クラブで会見。控訴の準備を進めているとした。
伊藤さんはこの山口さんの会見を取材。パソコンを打つなどしながら、しっかりと山口さんの方を向いて発言を確認していた。
会見後、感想を問われた伊藤さんは「どういった内容をどういった表情で話されるのかな、というのを私としては皆さんと同じように聞いていたわけですけれど、内容としてはすでに話されていることがほどんどで、新しい情報は特にありませんでした」と語った。
さらに、山口さんへのメッセージを問われ、「私としてはやはり、こういったことがなぜ起きてしまったのか、そこにご自身で向き合っていただき、今後こういったことが起きないように、反対側から一緒に何か考えていただけたら嬉しいなと思っています」と語った。