2021年に公開予定の映画「シン・ウルトラマン」に登場するウルトラマンのデザインが、12月14日に初めてお披露目された。
「仁王立ち」で宙に浮いているように見えるウルトラマン。
発表によると、このデザインは、歴代ウルトラマンのデザインの生みの親である成田亨(とおる)さんが1983年に描いた、絵画『真実と正義と美の化身』がコンセプトになっているという。胸の部分などが忠実に再現されている。
映画の企画・脚本を務める庵野秀明さんは「この『真実と正義と美の化身』の美しさを何とか映像にできないかという想いが、今作のデザインコンセプトの原点だ」とコメントしている。
庵野さんが38年ぶりに手掛ける「ウルトラマン」
庵野さんは、SFアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズや、怪獣映画「シン・ゴジラ」の総監督として著名だが、特撮に傾倒し、大阪芸術大学に在学中に「ウルトラマン」の短編映画を自主制作していた。
タイトルは「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」で、1983年に完成した27分の映画だ。庵野さん自ら素顔をさらけ出してウルトラマンを演じた。
庵野さんは1997年に出版された「庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン」(太田出版)の中で、この映画を「あれは原点です」と振り返った上で、自身がウルトラマンを演じたことを「気持ち良かったですよ。昔からの夢でしたから」と語っている。
庵野さんは、劇場映画「シン・ウルトラマン」で38年ぶりの再挑戦となる。