「多発性骨髄腫」とは、どんな病気?宮川花子さんが闘病を公表

夫婦漫才コンビの宮川花子さんが多発性骨髄腫での闘病を明らかにしました。
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紫綬褒章受章記念イベントで、夫婦漫才コンビの宮川大助さんと花子さん(2018年01月15日)
時事通信社

夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川花子さんが12月11日、大阪市内で記者会見し、多発性骨髄腫で闘病中であることを明らかにした。

多発性骨髄腫とは、どんな病気だろうか。

日本臨床内科医会の小冊子によると、多発性骨髄腫は、骨髄で作られる「形質細胞」ががん化して多発する病気。

骨髄というのは、骨の内部を満たしている 柔らかい組織のこと。赤血球や白血球、血小板などの「血球」と呼ばれる細胞を作っている場所だ。「形質細胞」も骨髄で作られる細胞の一つで、細菌やウイルスを攻撃する「免疫グロブリン」と呼ばれる抗体を作る働きをする。

がん化した形質細胞は骨髄腫細胞と呼ばれ、攻撃能力がなく抗体として役に立たない「Mタンパク」を大量に作る。Mタンパクが増える一方、正常な血球や抗体が減少することで、貧血やだるさ、骨がもろくなったり腎臓機能が低下したりするなどの症状が引き起こされる。

国立がん研究センターよると、40歳未満での発症はまれで、高齢になるほど発症数が増加し、性別では男性にやや多い傾向があるという。

比較的進行が遅いがんで、治療は薬物療法や放射線治療などが行われる。