米Twitterは11月28日(日本時間)、長期間ログインしていない休眠アカウントを削除するという方針を一旦保留することを発表した。「みなさんが故人のアカウントを追悼できる新しい方法が確立されるまでは、いかなる休眠アカウントの削除は行いません」としている。
同社の公式Twitterによる連投ツイートで方針の変更を説明した。
連投ツイートによる説明は以下の通り。
「休眠アカウントを削除する私たちの取り組みに対して、皆さんから多くのご意見をいただいたことを受け、以下のように対応したいと思います」
「これは、現時点ではEUのアカウントにのみ影響するものです。私たちには以前から『運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー』がありますが、実施はしてきませんでした。今回、EUで(休眠アカウントの削除に関する取り組みを)始めようとした理由の一つには、EU地域のプライバシー規制(GDPRなど)がありました」
「私たちは、この取り組みが故人のアカウントに与える影響について、みなさんからたくさんのご意見をいただきました。これは、私たちのミスでした。みなさんが故人のアカウントを追悼できる新しい方法が確立されるまでは、いかなる休眠アカウントの削除も行いません」
「GDPRだけでなく、世界中のその他の規制を順守し、サービスの整合性を確保するために、今後、休眠アカウントについてのポリシーの実施を拡大する可能性があります。私たちは、みなさんとのコミュニケーションを継続していきます」
「皆さんを混乱させ、ご心配をおかけしたことを謝罪します。今後も、この件について説明していきます」
米Twitterは休眠アカウントについて「2019年12月11日までにログインをしなければ、あなたのアカウントはTwitterから削除となります」とする警告メールを送っていた。
この報道を受け、日本では2019年に亡くなったロックバンド・ヒトリエのwowakaさんやYouTuberグループ「アバンティーズ」のエイジさんのアカウントを削除しないよう求める声が上がっていた。