ボジョレー・ヌーヴォー解禁は11月21日。今年の予想は、やや厳しめかも…

収穫量が少なくなる見込み🍷
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ボジョレー・ヌーヴォー
Reuters

2019年のボジョレー・ヌーボーが11月21日に解禁日を迎えた。

「ボジョレー ヌーヴォー」とは、フランス・ブルゴーニュ南部のなだらかな丘陵地帯にあるボジョレー地区で、その年に収穫されるぶどうでつくられる新酒ワイン。

もともとは地元で飲まれるワインに過ぎなかったものが、「ボジョレーの帝王」と呼ばれる醸造家ジョルジュ・デュブッフ氏が1970年代、解禁日にパリ・オペラ座近くで解禁のイベントを仕掛けて知名度が向上。世界的に知られるワインとなった。

日本では、時差の関係から本国フランスよりも早く解禁を迎えるため、「世界で最初にボジョレーが飲める」とメディアが取り上げるなどして、ブームに火がついた。

 

今年のボジョレーの出来は?

「100年に1度の出来」「けた外れに素晴らしい」など、大げさな宣伝文句が話題となるボジョレー・ヌーヴォー。2019年はどうだろうか。

ボジョレーワイン委員会が10月に発表したレポートによると、例年の品質予想と比べるとやや厳しめの評価となっている。

2019年は7月初旬から8月初旬までの天候不良が原因で、収穫量が少なくなる見込みという。霜や雹(ひょう)の影響で、多いところでは収穫量が半減する畑もあった。

だが、8月後半から9月初旬にかけては好天が続き、気温も高く乾燥していたため、ぶどうの成熟は一気に早まったといい、「有望だと予想されてはいるものの、フランス全土の生産者にとって難しい年」と予想。「彼ら(生産者)がこれからやらなければならないことは、テクニックを存分に活かし、ブドウを今までにない特別なものにすることです」としていた。

ただ、その後のレポートでは「心地よい自然の酸味。素晴らしい糖度と酸味とバランス」「品質は非常に注目に値する」と評価をアップデートしている。