あどけない笑顔が印象的なベルギーの少年ローラン・シモンズくん(9)は、 世界的に有名な神童です。
現在はオランダのアイントホーフェン工科大学で電気工学を学んでいますが、12月には学位を取得する見込みです。9歳で大学を卒業すれば、世界で最年少記録を更新することになります。
エンジニア専門メディアによると、ベルギーで生まれたローランくんはIQ145。6歳で高校に入学しましたが、高校の授業は“退屈”だったようで、在学中はアムステルダムのアカデミックメディカルセンターで研究プロジェクトも開始しました。
アイントホーフェン工科大学は世界大学ランキングでトップ200に入る大学ですが、ローランくんは2019年3月に入学して以来、わずか9ヶ月でカリキュラムのほとんどを終えてしまいました。見たものを写真のように記憶する能力があり、普通の人なら数ヶ月かかるプログラムも数日で終えることができるそうです。
世界最年少での大学卒業を控え、世界中のメディアから取材を受けているローランくん。CNNの取材には「好きな科目は電気工学だけど、医学も少しやります」と答えています。
ベルギーのメディアのインタビューでは、心臓外科医になりたいと語っていますが、単に心臓を治すだけではなく、人工の心臓を開発することに興味があるようです。
「科学者としての僕の目標は、人間の寿命を延ばすことです。僕の祖父母は心臓病の患者で、僕は彼らを助けたいと思っています」
CNNによると、ローランくんの父親は、大学卒業後は電気工学の博士課程と医学の学士課程の取得を計画しているといいます。世界中の大学から入学の打診があるそうですが、どの大学を検討しているかは明らかにされていません。
ローランくんはインスタグラムで日々の様子も投稿しています。愛犬とはしゃいだりディズニーランドを楽しんだり…と少年時代を楽しむ一方、プリント回路板をデザインしたりメディアのインタビューを受けたり…と忙しい様子がうかがえます。
CNNによると、大学を卒業したあとは、休暇を利用して日本を訪れる予定だそうです。