ワークマンとは?「2019年ヒット商品ベスト30」で1位に。作業服の専門店だけど...大人気の理由は?

2019年の1位はぶっちぎりでタピオカだと思ってランキングを見てみたら、その上を行っていたのは「作業服」をベースに作られた商品だった。
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日経トレンディと日経クロストレンドが11月1日に発表した、毎年恒例の「ヒット商品ベスト30」で、作業服・作業用品の専門店のワークマンが2019年の1位を獲得した

若者たちを中心にブームとなったタピオカや、スマホ決済サービスのPayPayを抑えての堂々の受賞となった。

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ワークマンは、2019年の「ヒット商品ベスト30」で1位を獲得した
ワークマン公式サイト

ワークマンって、どんな会社?

ワークマンは、2019年9月末で846店舗を構える作業服・作業用品の専門店。

1980年に群馬県伊勢崎市で株式会社いせやの1部門として「職人の店 ワークマン」をオープンしたのが始まりだ。

全国に展開する店舗では、ワーキングウエアや防寒着、レインスーツをはじめ、約1700の商品を販売。店舗数ではユニクロをも上回る

現在は35%の製品を自社で開発し、中国やミャンマー、ベトナムなどで製造している。

2020年の3月期第2四半期決算では、営業利益が86億4200万円(前年の同じ時期に比べて55.1%増)、純利益が58億200万円(同51.8%増)と経営も絶好調だ。

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作業服・作業用品の「ワークマン」が2018年9月5日にオープンしたスポーツ・アウトドア専門店「WORKMAN Plus」ららぽーと立川立飛店」。作業服の機能性を生かしたカジュアル衣料を低価格で提供する(東京都立川市)
時事通信社

ファッションショーも実施。人気のワケは脱・作業服

ワークマンはこれまで、「プロの人たちが満足できる商品の提供」をモットーに、土木関係など外で作業をする人向けに商品を展開してきた。

イメージとしては、歌手の吉幾三さんが作業服を着て歌うCMをご存知の方は多いかもしれない。

その会社がなぜ今、改めて広い支持を集めているのか?

その答えは、2017年から同社が新業態として展開した店舗『WORKMAN Plus』にあった。

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WORKMAN Plusの商品
ワークマン公式サイト

『WORKMAN Plus』は、アウトドア、スポーツ、レインウエアの専門店。

作業服の製造で培った高品質・高機能を実現するノウハウを活用し、専門職だけではなく、一般の人が様々なシーンで使えるようなラインナップを揃えた。

極寒などの過酷な環境を想定したユニークなファッションショーを実施したり、公式インスタグラムを開設し、「#ワークマン女子」というハッシュタグで女性向け商品を積極的にアピールしたことで人気に火がついた。

ツイッターなどSNSでは、「しっかりしているのに可愛い」「デザイン可愛いのに、この安さはすごい」などと、防寒などの機能面とデザインが両方充実していることや低価格を評価する声があがっている。

同社の広報担当者に、今回1位を獲得した件について取材したところ、「素直に喜んでおります。デザイン性などを良くしたことが、客層の変化に繋がったと考えております」と回答。

一方で今後の課題・目標については、「やはり作業服のブランドというイメージが強く、『初めて店舗に来ました』という声が非常に多いので、認知をさらに広げていきたいです。こういう声があるということは、改善の余地がまだまだあると思います。今後は店舗数1000店を目指していきます」とした。