「優勝トロフィーを一晩貸して」井上尚弥に敗れたドネアが“涙ながら”の懇願。その理由は...

ドネアがTwitterに投稿した動画には、2人の息子とトロフィーの姿が

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝で、5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちした井上尚弥選手は、真の世界王者となった。

リング上で手渡された優勝トロフィーを高らかに掲げ、勝利を噛み締めた。

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SAITAMA, JAPAN - NOVEMBER 07: Naoya Inoue of Japan celebrates his victory by lifting the Muhammad Ali Trophy after the WBSS Bantamweight Final at Saitama Super Arena on November 07, 2019 in Saitama, Japan. (Photo by Etsuo Hara/Getty Images)
Etsuo Hara via Getty Images

ところが試合翌日の11月8日、ドネア選手がTwitterに投稿した動画には、井上選手に手渡されたはずの優勝トロフィーが映っていた。

負けたはずなのに、なぜ優勝トロフィーを。

ドネア選手がその理由を別のツイートで明かしている。

「私はトロフィーを持ち帰るために日本に来た。息子たちにトロフィーを見せると約束したんだ。涙ながらに、恥をしのんで井上にトロフィーを一晩だけ貸してくれないかとお願いしたんだ。僕のためでなくて、約束を守るために」

子供たちとの約束を果たすため、優勝トロフィーを借りたのだ。

投稿された動画では、トロフィーの横に並んだ息子2人が「井上さんありがとう。おめでとうございます」と感謝と祝福のメッセージを送った。

一晩明けた8日に開かれた井上選手の勝利会見の場には、優勝トロフィーを抱える井上選手の姿があり、きちんと持ち主の元に返されたようだ。