スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が、国際的な環境省を受賞したがこれを辞退した。トゥーンベリさんは10月29日にInstagramを更新し、「大変な名誉だが、気候変動対策を求める運動にはこれ以上の賞は必要ない」と発信した。
北欧諸国の議会間の協力機関である「北欧理事会」では、文学、映画、音楽、環境、子供と若者の文学に対して、毎年5つの賞を選出している。受賞者には35万デンマーククローネ(約570万円)の賞金が贈られる。2019年の環境賞には、トゥーンベリさんの活動が選ばれた。
北欧理事会は「彼女は世界中の何百万人もの人々に刺激を与えた」として、「『変化を起こすのに幼すぎるということはない』と彼女は言ったが、その言葉に一片の疑いもないことを彼女は証明した」と評価している。
トゥーンベリさんはInstagramで、受賞を断った理由について次のようにメッセージを寄せた。
「私たちに必要なのは、政治家と権力者が最新の科学に耳を傾けることです」
「北欧諸国は環境問題や気候問題では世界から高い評価を受けているが、実際の排出量ということになれば話は別です」
「あなた方が、地球の温度上昇を1.5度から2度以下に抑えるために科学が必要とする内容に従って行動を開始するまで、私は環境賞と賞金を受け取ることを断ると決めました」