天皇陛下が「即位礼正殿の儀」で述べたおことば 「日本国民統合の象徴としてのつとめを果たす」 【全文】

天皇陛下は、高御座の上からおことばを述べられた。
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「高御座」に立ち、「即位礼正殿の儀」に臨まれる天皇陛下。奥は「御帳台」に立たれる皇后さま=22日午後、皇居・宮殿「松の間」[代表撮影]
時事通信社

天皇陛下が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿(せいでん)の儀」が22日午後1時から、皇居・宮殿で執り行われた。  

天皇陛下は、天皇のみが着る束帯「黄櫨(こうろ)染(ぜんの)御袍(ごほう)」を身にまとい、宮殿の正殿・松の間に設置された舞台「高御座(たかみくら)」の上からおことばを述べられた。  

 

■天皇陛下のおことば全文

さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。

ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。

上皇陛下が30年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに改めて深く思いを致し、ここに国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。

国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。