世界経済フォーラム(WEF)は10月9日、『世界競争力報告』の2019年のランキングを発表した。2018年に5位だった日本は、1つ順位を下げ6位。シンガポールがアメリカを抜き1位となった。
アジア圏内では、2018年に7位だった香港が3位となり、日本を抜く結果となった。
『世界競争力報告』は、ダボス会議を主催するスイスのシンクタンク・世界経済フォーラムが毎年発表しているランキングだ。
141の国と地域を対象とし、その国の金融システムや革新力、労働市場や健康事情など12項目・100点満点で評価している。
2019年のランキング上位を見ると、シンガポールが前年1位だったアメリカを抜き首位を獲得。一方、アメリカは2位に後退した。日本は6位で、前年の5位から1つ順位を下げた。香港が前年7位から4つ順位をあげ3位に入った。
日本は「健康」で100点満点を獲得。一方、課題は?
シンガポール、香港に次いで、アジアでは3位、全体6位となった日本は、“健康”の項目では100点満点を獲得。
一方、各項目を見ると、“批判的な思考能力を高める教育”が87位、“労働市場の柔軟性”が104位、“女性が労働に参加する数の割合”が62位、“職場環境におけるダイバーシティ”が106位と低い評価となっている。
『世界競争力報告』2019年 上位10か国
1位 シンガポール
2位 アメリカ
3位 香港
4位 オランダ
5位 スイス
6位 日本
7位 ドイツ
8位 スウェーデン
9位 イギリス
10位 デンマーク (「世界経済フォーラム」公式サイトより)