ハカだけじゃない、ラグビー「ウォークライ」の魅力。トンガのシピ・タウ、サモアのシバ・タウ…

キックオフ前に行われる「ウォークライ(戦いの雄叫び)」と呼ばれる儀式は、ニュージーランド代表のハカだけではありません🏉
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ラグビー、各チームのウォークライ
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日本で開催中のラグビーワールドカップ(9月20日〜11月2日)は9月21日、ニュージーランド代表が南アフリカに勝利した。強豪対決として注目されたこの1戦、試合前の「ハカ」も大きな話題となった。

「ハカ」はニュージーランドの先住民族「マオリ族」の伝統的な戦意高揚のダンス。迫力ある動きや掛け声で敵を威嚇し、味方の団結や士気を高める。

だが、ラグビーのキックオフ前に、「ウォークライ(戦いの雄叫び)」と呼ばれる儀式を行うチームはニュージーランドだけではない。

フィジーは「シビ」

フィジー代表のウォークライは「シビ(Cibi)」という。

21日に行われたフィジーVSオーストラリアの一戦でも、キックオフ前にフィジー代表の「シビ」が会場を盛り上げた。

横一線に並ぶオーストラリアの選手たちに向かい、腰を落として雄叫びを上げながら前進していく。最後に全員でジャンプするのが特徴だ。

トンガは「シピ・タウ」

トンガ代表のウォークライは、「シピタウ(Sipi Tau)」。「シピタウ」は、トンガの伝統的な戦闘のダンスだ。

真っ赤なユニフォームで拳をフィールドに叩きつけたり振り上げたり。勇猛なダンスと掛け声の迫力は、ニュージーランドの「ハカ」に勝るとも劣らない。

2015年にイングランドで開催されたラグビーワールドカップでは、ニュージーランド代表とトンガ代表が対戦。トンガ代表の「シピタウ」に対抗するかたちでニュージーランド代表の「ハカ」が披露されると、キックオフ直前の会場の盛り上がりは最高潮に達した。

ちなみに、トンガ代表の愛称イカレ・タヒは日本語で「海ワシ」という意味で、ラグビーはトンガの国技となっている。

トンガ代表は22日午後7時15分に札幌でワールドカップ初戦を迎える。相手は、世界ランキング3位のイングランド。試合前のファースト「シピタウ」に注目してほしい。

サモアは「シバ・タウ」

サモア代表のウォークライは「シバ・タウ(Siva Tau)」。他のウォークライと比べ、リズミカルで動きも早い。

サモアは今大会は日本と同じプールAのため、10月5日には豊田スタジアム(愛知県)で日本とも対戦する。