アメリカ・フロリダ州で、1人の女性が、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの全施設への「生涯出入り禁止」を通告された。米のNewsweekやFoxニュースなどが9月9日報じた。
これにより、女性はマジック・キングダムやディズニー・ハリウッド・スタジオなどのテーマパークをはじめ、約20以上の施設に出入りが出来なくなる。一体何が、起きたのか?
米・ディズニー広報 「暴力は容認できるものではない」
Newsweekによれば、同施設への生涯出入り禁止を通告されたのは、フロリダ州のエレン・フランセス・マクミリオンさん。
彼女は暴行罪や公然酩酊の罪で9月5日に逮捕され身柄を拘束。その後、同州オレンジ郡の刑務所に収監された。
マクミリオンさんは逮捕当日、ディズニー・ハリウッド・スタジオの外でタクシー運転手にタバコをねだったが、運転手が非喫煙者であったため、「渡せない」と告げると激昂し、運転手に殴りかかったという。
これを受け、ディズニーの広報担当者は「暴力は容認できるものではない」として、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの全施設への生涯に渡る出入り禁止を通告した。
宣誓供述書によると、当時彼女は酒に酔っており、多くの大人や子供達がテーマパークの前を歩いていたにもかかわらず、冒涜的な言葉を吐き続けた。
さらに、警察がマクミリオンさんに手錠を掛け、パトカーの後ろに誘導する際に少なくとも2回、代理人の足を蹴ったという。
マクミリオンさんはすでに釈放されているが、その代償はあまりにも大きかった。
”ディズニー生涯出禁” 実は過去にも...
筆者が調べてみると、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの全施設への、生涯にわたる「出入り禁止」は過去にも実例があった。
FOXニュースによれば、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にあるディズニー・ハリウッド・スタジオで2019年7月、アトラクション「タワー・オブ・テラー」に乗ろうとした、シカゴからやってきた23歳の女性が、スタッフの顔を殴るなどの暴力をふるったという。
女性は、自身が持っていたファストパスチケットが無効だったことに腹を立て、スタッフの顔を殴った上に、アトラクションの出発ボタンを勝手に押すという行為に及んだ。
2018年11月には、当時49歳の男性がフロリダ州にあるディズニーワールドを出禁となったと、ワシントンポストが報じた。
出禁の理由は、男性が2020年に行われるアメリカ大統領選でトランプ大統領の再選に向け、彼を支援するメッセージを記した大きなバナーを掲げたことだった。
これについて、米・ディズニーは声明を発表し、「ディズニーは楽しい時間を過ごすために園に来たすべてのお客さまを歓迎します。しかし、デモ活動やバナーや看板などを掲げることは敷地内では許可されていない」とコメントした。
米・ディズニーは公式サイトで、禁止事項やルールに関する情報を掲載し、来園者に注意を促している。
USATodayによれば、この男性は2019年2月14日、カリフォルニア州のディズニーランドのアトラクション・蒸気船マークトウェイン号の乗船した際にも同内容のバナーを掲載し、再び規則を破ったため、すべてのウォルト・ディズニー・ワールドの施設からの入場を生涯にわたり禁止された。