ニューヨーク州の全ての公立学校で、毎年9月11日に、2001年に発生したアメリカ同時多発テロの犠牲者を偲び黙祷を捧げることを義務化する州の法律が、新たに定められた。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は9月9日、「あの時の痛みだけでなく、それに対する勇気、犠牲、そして溢れる愛を決して忘れないように」と、同州の公立学校で「9月11日追悼記念日(September 11th Remembrace Day)」を制定する法案を通し、法律として成立させた。
この法律は、同州内の公立校に毎年9月11日の学校の始まりに黙祷を捧げることを義務化するもの。法案は、学校の生徒たちが、2001年以降生まれの米同時多発テロを経験していない世代に移り変わっていくにあたり、提起された。
「この法律により、愛する人の喪失や国内最大の救助活動などの、9月11日に起きた悲劇の大きさを、人々の人生を変えたあの日を経験していない生徒たちも、今後、認識していくことができるでしょう」と提起したアダボJr議員は声明で述べた。
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロでは、テロ組織が4機の飛行機をハイジャックし、アメリカで約3000人が犠牲となった。2機はニューヨークの世界貿易センタービルのツインタワーに激突、一機はペンタゴンに突入、一機はペンシルバニア州の平地に墜落した。
世界貿易センタービルへの攻撃への対応により、ニューヨークの消防士343人、警察官71人が亡くなったと推定されている。CNNによると、グラウンド・ゼロ(世界貿易センタービル跡地)での捜索や復旧作業からの影響による病気により、200人の消防士が同テロ発生の何年も後にも亡くなっているという。
9月11日はこの国の歴史で1番暗い時期の1つです。私たちは、あの日命を落とした人々のために、記憶を継承する責任があります。
今日、私は法案に署名をし、決して忘れることのないよう、追悼記念日と公立校での黙祷を制定しました。
アンドリュー・クオモ ニューヨーク州知事 Twitter / @NYGovCuomo
アンドリュー・クオモ知事は「9月11日はこの国の歴史で1番暗い時期の1つです。私たちは、あの日命を落とした人々のために、記憶を継承する責任があります」とTwitterでメッセージを投稿した。
ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。