一流のアスリートは、違う競技でもその力を発揮できるもの。
横綱の白鵬と鶴竜が8月24日、バスケ日本代表戦の始球式で見事なシュートを披露し「フォームが美しすぎる」などと話題になっている。
この日、日本代表は9月のワールドカップ本番を前に、強豪ドイツとの国際強化試合に臨んだ。
横綱の白鵬と鶴竜が応援に駆けつけ、試合前にシュートパフォーマンスを披露した。
まずは白鵬のフリースロー。きれいなフォームで放ったシュートは、惜しくも失敗。4本目で見事成功し、八村塁選手らとハイタッチを交わした。
続いて鶴竜は、スリーポイントシュートに挑戦。プロ顔負けの美しいシュートを披露し、わずか2本目で沈め、会場を沸かせた。
プロ顔負けのプレーやシュート精度に、日本代表の選手たちは大喜び。相手のドイツ代表も脱帽した様子だった。
バスケ経験者の筆者から見ても、鶴竜並みのシュート力が自分にもあればと思うぐらい、美しいフォームだった。
鶴竜は「日本代表は絶対に勝ってくれる」と、会場のサポーターに応援を呼びかけた。
「子供の頃の夢はバスケットボール選手でした」と語った白鵬は、「八村君、頼むよ」と期待を寄せた。
この日の試合は、世界ランク22位で格上のドイツ相手に、86-83と劇的な逆転勝利をあげた。
八村選手は両チーム最多の31点と大暴れし、横綱との約束を果たした。
試合後の記者会見で、「試合前に『頼むぞ』と言われてプレッシャーを今までにないぐらい感じたんですけど...」と本音を明かす一方で、「横綱2人が来てくれてチーム全体すごい嬉しかったし、試合前のパフォーマンスに元気付けられて、やる気になったというのが大きい」と感謝した。