ディズニーの人気キャラクター・ミニーマウスの声を30年にわたり担当した声優のルシー・テイラーさんが7月26日、亡くなった。75歳だった。
米ウォルト・ディズニー・カンパニーが27日(現地時間)、公式サイトで発表した。
ルシーさんは、1944年5月4日、アメリカのマサチューセッツ州生まれ。
1986年に開催されたオーディションで、約200人の中からミニーマウスの声優に選ばれ、以後30年以上に渡り、ミニーマウスに”声”を通じて命を吹き込んだ。
『ミッキーのミニー救出大作戦』、『ミッキーのアルバイトは危機一髪』などのアニメーション作品のほか、テーマパークでのショーなどにおいても声を担当し、活躍した。
ミニーマウスは、2018年にハリウッドで殿堂入りを果たしており、“恋人”であるミッキーマウスに遅れること約40年での殿堂入りは話題となった。
実生活でも“ミッキーマウス”が最愛のパートナーだった。
ディズニーアニメーションでは、ミッキーマウスとミニーマウスは最愛の“恋人”という設定だが、ミニーマウスの声優を務めていたルシーさんは、実生活においても“ミッキーマウス“が恋人だった。
1977年からミッキーマウスの声を担当していた、ウェイン・オールウィンさんと91年に結婚。
ウェインさんは、2009年5月に62歳で亡くなった。
私自身ではなく、私が演じるミニーが有名になることが私にとっての幸せ...
ルシーさんは以前、「私は決して、私自身が有名になろうと望んだことはありません。私が演じるミニーマウスが有名になることが、私にとって喜ばしいことなのです」と語っていたという。
同社の会長兼CEOのボブ・アイガーさんは、彼女の功績を以下のように讃え、哀悼の意を示した。
ルシー・テイラーが旅立ったことで、ミニーマウスはその声を失いました。
30年以上にわたって、ミニーとルシーは、共に世界中の何百万もの人々を楽しませました。
私たちはルシーの才能と素晴らしい精神、そして彼女がもたらした喜びに、大きな感謝の意を評します。
彼女と知り合い、共に仕事ができたことは、私たちの“特権”でした。
ディズニーで主要なキャラクター・グーフィーの声を担当するビル・ファーマーさんも、「ルシーは家族に近い存在でした。素晴らしく、愉快で、そしてミニーマウスのように可愛らしい。才能がありながらも控えめな方でした。彼女を失ったことは、深く、そして心から寂しいです」と、コメントを残している。