サッカー日本代表DF・長友佑都選手が7月28日ツイッターを更新し、同日放送された「サンデーモーニング」(TBS系)のスポーツコーナーに“ご意見番”として出演した張本勲さんが大船渡高校の野球部監督を批判したことについて、自身の考えを綴った。
同番組で張本氏は、25日行われた岩手県大会決勝で監督の判断で同校の佐々木朗希投手を試合に登板させなかったことについて、「投げさせなきゃだめでしょう」などと発言し、番組なじみの演出で“喝”を入れていた。
長友佑都「批判覚悟で選手の将来守った“英断”」と監督を支持
長友選手はツイッターで、張本氏の番組での発言について書かれた記事を引用した上で、「苦境に立たせて大怪我をしたらマイナスでしかない。 野球で生きていく選手なら尚更。 監督は批判覚悟で選手の将来を守った英断。 何度も言うが日程を選手ファーストで考えてほしい」と綴り、大船渡高校の国保陽平監督の決断を“英断”と表現し支持。
大会日程について、プレーする選手を負担を減らすことを第一に考えるよう訴えた。
さらに長友選手は、12月に開幕する第98回全国高校サッカー選手権の応援リーダーに就任したことに触れ、「その日程も選手ファーストで考えていただきたい。関係者の皆さんよろしくお願いします!」と訴えていた。
張本勲「痛くても投げさせるくらいの監督じゃないとダメ」
一方、張本氏は出演した同番組で、同校の国保監督を以下のように痛烈に批判していた。
あれ(登板させなかった判断)はダメだよ。
一生に一回の勝負でね?いろいろ言い訳はありますけど...投げさせなきゃ。
その前の(準決勝の試合で)129球?それがどうした。
歴史の大投手たちは皆投げていますよ。勝負は勝たなきゃダメなんだから...。投げさせなきゃいいという人は野球を知らない人だし、自分はよく思われようと言っている人なんだよ。
壊れても当然、ケガをするのはスポーツ選手の宿命だもの。痛くても投げさせるくらいの監督じゃないとダメだよ。将来、将来って、将来は誰が保障するの?球界の宝って誰が決めたの?
ダルビッシュ有投手「迷いなくコーナー消して」
大船渡高校の佐々木投手の“登板回避”をめぐっては、大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手も、28日にツイッターを更新。
「※シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」と綴った。
※シェンロン(神龍)とは、アニメ『ドラゴンボール』において、世界中に散らばったドラゴンボールを7つ集めると出現し、どんな願いも叶えてくれるという龍。
ダルビッシュ投手は、自身が東北高校(宮城)で甲子園出場を目指していた時代を振り返り、「自分ほど酷使をされなかった強豪校のピッチャーはいないと思います。 2週間キャッチボールすらしていない時もありましたし、先発も県大会、東北大会共に準決勝からという感じでした」とコメント。
ブルワーズ戦で取材に答えた際には、「これほど全国から注目されている中で佐々木君の未来を守ったのは勇気ある行動」と評価。
さらに、ダルビッシュ投手は26日にもツイッターで「春の地方大会やめて、夏の県大会予選5月からやればいい」などと、過密日程などが問題となっている高校野球の現状について、自身の考えを発信していた。