日本旅行に来た女の子、大事なぬいぐるみを紛失⇒Twitterで大捜査活動がスタート「#ガーちゃんを探せ」

2人が同じ背丈だった頃から、いつでもどこでも一緒だったノラちゃんとガーちゃん。Twitterには2人の再会を待ち望む声がたくさん寄せられています🐙
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迷子になったおもちゃたちの幸せを描いたディズニー映画「トイ・ストーリー4」が話題となっている中、リアルに迷子になってしまった大親友のぬいぐるみを探している女の子がいる。

スペインとフランスの国境沿いに位置するバスク地方から日本にやってきたノラちゃんは、7月22日に東京・上野公園の近くで大親友の青いタコのぬいぐるみ「ガー」と離れ離れになってしまったという。

ノラちゃんがガーちゃんは、2人が同じくらいの背丈の頃からいつも一緒。2人が世界中を旅する様子を投稿しているTwitterのアカウント「ノラとガー🌍ずっと」が、7月22日に2人がはぐれてしまったことを報告した。

22日夜9時過ぎの投稿には、バスク語でこうある。

「休暇の初日、幸せが悲しみに変わってしまった。日本に到着して、ガーを見失ってしまった」。

続けて、日本語でも「あなたはどこですか、ガー?」と綴られている。 

瀧波ユカリさん「日本でお別れさせるわけには行かない…!」

「最近タコのぬいぐるみにハマっている」という漫画家の瀧波ユカリさんが、この投稿をリツイートしたツイートを発見。

「日本でお別れさせるわけにはいかない…!このタコを見かけた方いらっしゃいませんか?」と引用ツイートした。これが拡散され、7月28日午後5時半時点で約3万8000件リツイートされている。

ノラちゃん一家は22日に神田明神や上野公園、湯島天満宮を観光した後、アメヤ横丁で夕食前にガーちゃんを紛失したことに気づいたという。瀧波さんはノラちゃんの父親と連絡を取り、移動手段などの詳細を聞いている。

さらに瀧波さんは「#ガーちゃんを探せ」「#SearchForGar」のハッシュタグもつけて、情報発信を続けている。

瀧波さんの投稿を受けて、ノラちゃん一家が立ち寄った場所の捜索に協力する人も現れた。上野案内所の公式Twitterも反応。店長の女性は神田明神や湯島天宮に足を運んだり、上野公園前の交番に遺失物届けも提出した。

ただ、その後、ノラちゃんの父親が直接交番に届けを提出したため、上野案内所は届けを取り下げたという。

上野案内所の店長は、電話でノラちゃんの父親と直接話をしたといい、「Twitterでみんながシェアして、探してくれています。みんなが見つかるように祈っています」と伝えると、「見つけてくれようとする好意に感謝している」と落ち着いた様子だったと言う。

店長は「神田明神にも行きましたが、すでに別の方からの問い合わせがあったと聞きました。引き続き、見つかるまでは情報提供を呼びかけたり、私自身も探してみるつもりです」と話した。

さらに、「タコには見えないかもしれないので、『足が8本ある青いぬいぐるみ』と説明した方が分かりやすいかもしれません」と提案している。 

 

「日本の皆さんの親切に感謝しています」

ハフポスト日本版は、ノラちゃんの父親エゴイツ・サヤルさんに取材を申し込んだ。

サヤルさんによると、ガーちゃんは、サヤルさんがハネムーンで訪れたモーリシャス共和国で購入したもの。ノラちゃんよりも先に一家に仲間入りしたのだという。

ノラちゃんは現在3歳で、小さな時からどこに行く時もガーちゃんと一緒だった。

Twitterのアカウントを遡ると、ノラちゃんとガーちゃんの最初の旅は2017年4月。ガーちゃんと同じくらいの背丈のノラちゃんが、オランダやフランス、ポルトガル、スペインを旅する様子がたくさんの写真とともに投稿されている。

ガーちゃんとはぐれた後で京都を訪れていたというサヤルさん。「東京に戻ってきて、皆さんのあたたかいメッセージと協力に驚きました。日本の皆さんの親切に感謝しています」とメールで回答をくれた。

ノラちゃん一家は8月1日に日本を離れるという。「ガーが私たちと一緒に出発でますように」と綴った。

Twitterには2人の再会を待ち望む声がたくさん寄せられている。

【UPDATE 29/7/2019】

ノラちゃんの父親エゴイツ・サヤルさんへの取材部分を追記しました。