ダウンタウンの松本人志さんは7月28日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系列、日曜午前10時〜)で、反社会勢力への闇営業問題について芸人たちがそれぞれに発言していることについて「会社が膿を出して、きちんと明確にやってくれないなら、僕が全員芸人連れて(吉本を)出ますわ」とコメントした。
約40分にわたって一連の騒動について語った松本さんの言葉を紹介する。
岡本社長の会見は「0点」
「ワイドナショー」は7月21日に、雨上がり決死隊の宮迫博之さんとロンドンブーツ1号2号の田村亮さんの緊急会見を受けて緊急生放送を行っていた。28日の放送では、番組前半で22日に行われた吉本興業の岡本昭彦社長の会見について取り上げた。
松本さんは5時間半に及んだ岡本社長の会見について「自分たちで言うのもなんだが、頑張って社長の会見までお膳立て…という言い方が適当か分からないが、いい感じのトスを上げたつもりだったんだけど」と言い、トスされたボールを取りながらも後ろに落としてしまう身振りを見せ「こうきて、こうやった。まじかよ、という。ゼロ点…ですね」とため息。「娘も20分くらい(会見を)見て、ipadでディズニー見だした」と明かした。
加藤浩次とは「VS構造ではない」
「大崎洋会長が辞めたら僕も辞める」という松本さんの発言(21日放送のワイドナショー)に対して、極楽とんぼの加藤浩次さんが「会社のトップが責任取れない会社って機能してるのかな」と異論を述べた(22日放送の「スッキリ」)ことについても、「VS(対立)構造ではない」と完全否定し、次のように語った。
「マスコミはすぐに僕と加藤のVS(対立)関係を作ろうとするけど。『スッキリ』は見てないが、色々聞いてすぐ加藤に電話したんですよ。『全然、好きに言っていいよ、怒ってないから、本当の思いを言ったらいいよ』と。多分嫌な思いもいっぱいしてきたんだろうから。加藤もそれからは電話をくれるし、最近めちゃくちゃ加藤と電話で喋ってますから」
「むしろ2人は全く同じ気持ちで、ただ(描いている)ゴールが少し違うので、その折衷案を探ってる状態。一つ言いたいのは、加藤には山本がいて、僕には浜田がいて。相方は特別な存在だから、相方を無視した発言はよくなかったと思う」
さらに、番組ラストには「加藤にも『スッキリにも出るで』って言ってる。でも調べたら、めちゃくちや朝早いねんな」と苦笑。東野幸治さんが「じゃあ朝から、松本VS加藤で乳首相撲をやってもらって…」と混ぜ返し、笑いを誘っていた。
「俺なんてノーギャラでもいい」
番組では、松本さんが真剣な表情で後輩芸人への思いも吐露する場面も。
「芸人が誰一人やめることなく、楽しく、吉本が普通の会社に戻れるように。それだけを願ってて、それができるなら俺なんてノーギャラでもいいんですよ。なんやったら、俺一人辞めて丸く収まるなら…。それ言ったらまたややこしくなる。でも保身は一切ないので」と真剣な表情で語った。
吉本興業の今後についても、「芸人は一体となって会社を改善して、膿は全部、悪いことをやってんだったら正直に言ってくれと」と注文。吉本興業に対しては「そこをちゃんと明確にしないなら、僕が全員芸人を連れて出ますわ」と宣言し、「やっぱりお笑いが好きで吉本が好きで入ってきた子たちを悲しい形で終わらせたくないもん」と若手たちを思いやった。
一方、コメンテーターの西川貴教さんに「新会社のテーマソングをお願いしますわ」「吉本自体が今は“向かい風”だからね」と振ったり、「みんなを連れて出ると言ったけど、誰もついてこないかも」とボケたり、きっちり笑いをとることも忘れなかった。
宮迫さんと田村さんの会見について、「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます」と宣言していた松本さん。岡本社長の会見翌日には「寝不足芸人がいっぱいやろな〜 でもプロ根性で乗り越えましょう。 私達は生まれつきオモロイ」と投稿していた。