参院選の投開票された7月21日、自民党の二階俊博幹事長が、選挙特番の中でジャーナリストの池上彰氏に「そんなゲスなことを言ってない」と反論する場面があった。
二階氏が会長を務める業界団体の会合の場で、「選挙を頑張ったところに予算をつける」とする本人の発言を取り上げ、池上氏が「予算を餌にして選挙を優位に誘導をしようということではないですか」と追及したからだ。
番組は テレビ東京の「TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ」。
中継がつながった二階氏に対して、池上氏が「選挙を一生懸命頑張ったところに予算をつける。休んだところに予算を休ませてもらう」という二階氏が会長を務める業界団体の会合での発言を紹介した。
池上:かつての古い政治の手法、利益誘導型の政治課題でないかという批判を受けました。どう思いますか?
二階:会長を務める団体ですから、その団体の奮起を促すのは当たり前なことじゃないですか。
池上:政権与党であれば、国全体のことを考えて政策をしないといけない。頑張ったらお前のところに予算をつける、頑張らない奴には予算をつけないというのは本来のやり方ではないのではないですか
二階:そんなことはないですよ。一生懸命頑張っていただいた人たちには、それなりの対応をしていく。当たり前のことじゃないですか。
この発言に池上氏は「おぉ」と驚くと、二階は「おぉとはなんですか」と不快感を示し、中継は緊張感が走った。
池上:つまりですね。頑張れば予算をつけてやる。予算を餌にして選挙を優位に誘導をしようということではないですか。
二階:そんなゲスなことを言っているわけではないです。
池上:でも頑張ったら予算をつける。そうじゃないところは休ませてもらうということは、つまりそういうことじゃないですか。
二階:それはあなたがそう...思う...
池上:わかりました。ではこちらはそう受け止めても、二階さんとしては構わないということですね。
二階:まぁ、いい風に取りなさいよ。