7月18日午前に、京都アニメーションで火災が起き、30人以上が死傷した事件。
火災のあった第一スタジオでは、2階に搬送できない状態の被害者が10人以上見つかっているといい、未曾有の惨事となっている。
海外でも人気の高い作品を制作している京都アニメーションに対し、アメリカのアニメ配給などを行うエンタテインメント事業会社「センタイ・フィルムワークス」は、支援のための緊急クラウドファンディングを開始した。
センタイ・フィルムワークスは火災を受け、公式Twitterで「私たちの心と思いは京都アニメーションと共にあります」とツイート。
その後、クラウドファンディングサイト「gofundme」で、50万ドル(約5400万円)を目標として京都アニメーション支援を呼び掛けた。
クラウドファンディングサイトでは、死者やけが人が出ていることを伝え、「センタイ・フィルムワークスは、今この時、京アニチームを助けたいと思っています。そして、この努力にあなたたちに加わってもらいたいのです」とつづっている。
クラウドファンディングは開始1時間ほどで約2万1700ドル(約233万円)が集まっている。
センタイ・フィルムワークスとは?
センタイ・フィルムワークスは、テキサス州ヒューストンにあるエンタテインメント事業会社。設立は2008年。
アメリカで「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの配給を手がけた大手エンタテインメント会社A.D. Vision(ADヴィジョン)を引き継ぐ形で事業を開始。アニメーションの配給や、グッズ販売などを展開している。
営利法人に寄付は可能なのか?
国税庁法人課税課によると、国内の営利法人に対して、海外からだとしても企業や個人からの寄付または贈与について、税法上の制約は無いという。
日本国内の営利法人が寄付または贈与を受けた場合、「益金」として収入にカウントされる。今回のような大事故で出た特別損失や、経費などの「損金」を差し引き、年間の事業が黒字だった場合は、その黒字分について法人税が課される。
受けた寄付金そのものに課税されることはなく、寄付または贈与をした海外の企業や個人に対する日本からの税制上の手続きは特にないという。