女性役員比率を30%まで引き上げようと経済界が自主的に取り組む「30%Club Japan(30%クラブジャパン)」の活動が本格的に始まった。7月17日に東京都内でローンチイベントが行われ、議長には資生堂の魚谷雅彦社長が就任することが発表された。
30%クラブは2010年にイギリスで始まった非営利のキャンペーン。
日本では2019年5月に発足し、「TOPIX100」(東証1部の時価総額上位100社)の取締役会に占める女性比率を2020年末までに10%、2030年末までに30%に引き上げることを目標としている。
企業経営者が個人として参加し、ベストプラクティス(成功事例)を共有しながら目標達成を目指す。
魚谷氏は「経済大国である日本がジェンダーギャップ指数で見ると110位。この事実を日本企業の経営者がしっかりと見つめて、アクションを起こさなくてはならないのは明らかだと思います」と強調。
「日本企業の経営者もダイバーシティを重要な経営課題だと真剣に考えているが、これまでの慣行や企業文化に縛られたり、人材が見つけられないなどの悩みがある。本音で話せる経営者コミュニティーを作り、課題を明確にして取り組みたい」と意欲を語った。