インド・カシミール州で当時8才だった女児が集団レイプ後に殺害された事件の裁判で、殺人などの罪に問われていた男3人に終身刑が言い渡された。パンジャブ州のパタンコートの裁判所の判決をCNNなどの海外メディアが、6月11日報じた。
CNNによると、他の3人の男は証拠を隠した罪で禁錮5年が言い渡されたが、1人は無罪となった。
犯行に及んだ男らは皆ヒンドゥー教の信者で、2018年1月、女児をヒンドゥー教の寺院に連れ出して5日間に渡って監禁し、ドラッグ漬けにしたのちに繰り返しレイプした。その後、首をしめた上で石で殴り殺害に及んだ。
インドでは同様のレイプ事件が後を絶たないことから、数十年に渡り、国をあげて性的暴行の問題について取り組んでいる。
近年より厳格な法律を導入したにも関わらず、毎日100件近くの性的暴行が警察に報告されているという。
国家犯罪記録局(NCRB)の報告では、2016年には3万9千近い件数の性的暴行があったとされている。
過去には、日本人女性が標的にされたケースも
性的暴行などの被害に遭っているのは、現地に住む女性にとどまらない。観光目的でインドを訪れる日本人女性も標的となり、被害に遭うケースが過去には複数あった。
2016年11月には、旅行中だった日本人女性に性的暴行を加えたとして、インド人の男が逮捕されている。
2012年には、ニューデリーで、当時大学生だった女性が性的暴行を受けるなどして死亡していた。
この事件では、運転手を含む6人の男に女性が暴行され、激しい性的暴行を受けたのち、友人の男性らによってバスから突き落とされるという惨忍な犯行だった。
インドの最高裁判所は2017年5月5日、罪に問われていた被告4人の上告を退け死刑が確定していた。