カナダのトルドー首相は6月10日、海洋汚染の問題の解決に向け、使い捨てのプラスチック製品の使用を早ければ2021年にも禁止にすると発表した。BBCなどの複数のメディアが、11日報じた。
BBCによると、同国のこの取り組みは、2018年にEUや他の国々で可決したものと類似する法律をモデルとしている。プラスチック製品のメーカーや同製品を販売する企業を対象とし、プラスチック廃棄への責任を負わせる。
政府は、どの使い捨てプラスチック製品が禁止対象のリストに含まれるかについてまだ未定としているが、レジ袋やストロー、スプーン、フォーク、皿などが含まれる見込みだ。
カナダでは、毎年300万トンのプラスチックによるゴミが捨てられている現状があり、トレドー首相は「プラスチックゴミによる汚染は、世界の課題だ」と述べた。
他の国々や企業も、続々と動き出している
他の国々や企業も、社会的な取り組みとしてプラスチックゴミの削減に向けて取り組む姿勢を見せている。
イギリスでは、先日辞任したテリーザ・メイ前首相が、2042年までに可能な限りプラスチックによるゴミを減らすとし、政府の環境計画を立ち上げていた。
朝日新聞デジタルによれば、コーヒーチェーン最大手のアメリカのスターバックスは、2020年までに世界の全ての店舗でプラスチックストローの提供を廃止するとしていた。