仏のタイヤメーカー・ミシュランと米の自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、『アプティス・プロトタイプ』と呼ばれる新タイヤを共同で開発する。CNNなどの海外メディアが、6月6日報じた。
ミシュランとGMが、4日にカナダのモントリオールで開かれたイベントで試作品を発表した。
CNNによれば、『アプティス・プロトタイプ』は見た目は従来のものと同じように見えるが、中央に溝があり、サイドウォールと呼ばれる側壁が存在しない。
同タイヤは破裂してパンクする恐れがなく、使う原材料も従来より少ないため、「運転者にも環境にも優しい」とGMは主張している。
公道におけるテスト走行は年内にも始まる見込みとなっている。
ミシュランによれば、パンクや損傷などによって、年間200億本のタイヤが捨てられている現状があるが、GMとミシュランの新タイヤの開発で、タイヤを廃棄する人の数を減らす事ができるという。同社は、早ければ2024年にも仕入れを開始したい考えだ。
他社も根本的な「タイヤ改革」を進めている。
米タイヤメーカーのグッドイヤーは、2019年の初め頃に、車が空を飛ぶことを想定した「エアロ」と呼ばれる新たなタイヤを発表していた。