カリタス小学校の会見速報「犯人は、無言で児童に刃物を振りながらバスに走っていった」(倭文覚教頭)

川崎殺傷事件当時の状況について「子どもたちを見ながら、一番重傷かと思った児童のそばで救急の到着を待ちました」と説明しました。
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記者会見で説明する倭文覚(しとり・さとる)教頭
Fumiya Takahashi / Huffpost Japan

川崎市多摩区で登校中の児童と保護者が男に刃物で刺されて死亡した事件で、被害児童が通っていた川崎市内にあるカリタス小学校は5月28日、記者会見を開いた。

事件当時に現場にいたカリタス小学校の倭文覚(しとり・さとる)教頭は、当時の様子を詳細に説明。

倭文教頭が、列の先頭で児童をスクールバスに乗せていた際に「後方で子どもたちの叫び声が聞こえた」という。

車道に出て後ろに移動すると、「犯人が両手に長い包丁らしきものを持って、無言で児童に刃物を振りながらスクールバスに走っていくのを確認し、犯人を追いかけた」と、事件の一部始終を振り返った。

子供たちの安全確保のため、警察にパトカーと救急車を手配をした後で、現場やコンビニに逃げ込んだ児童を救護に当たり、「子どもたちを見ながら、一番重傷かと思った児童のそばで救急の到着を待ちました」と振り返った。

教頭の冒頭説明の全文は、次の通り

――――――――――

毎日スクールバスで子どもを送っています。今日の朝も同じ。5番目のバスを送り、6番バスがバス停に到着した時、先頭の位置におりましてそこから6人ほどの児童を乗せたその時ですけど、列の後方の方で子どもたちの叫び声が聞こえました。 

その様子が私の位置から見えないので、車道の方に出て、後方に移動しました。目の前に、犯人が両手に長い包丁らしきものを持って、無言で児童に刃物を振りながらスクールバスに走っていくのを確認し、犯人を追いかけると、その先の児童には被害を加えず、運転手もバスを降りて犯人の後を追いました。

その姿を見届け、子どもたちの方にと思い、110番しながら傷の様子や被害の状況を確認するための列の後方に向かいました。(7時)45分に警察にパトカーと救急車の手配と現場説明をしました。50分に学校に一報を入れ、次に怪我をしている児童と泣いている子どもが複数おりましたので、元気な子どもをスクールバスに乗せようと、先生についてきなさいと、怪我をしている子は動かさない方がいいと思って、20人ほどいたと思います、歩ける子を(バスに搭乗させた)。後方に倒れている児童もいたので、そちらの児童を確認しました。

コンビニが近くにあり、そこに逃げていく子どももいたので、コンビニの中はどうなっているのかといったんコンビニに向かっていくと、コンビニの中にも複数の児童が逃げていて、奥に怪我をしている児童が5人、その3倍くらいの児童が中にいました。子どもたちを見ながら、一番重傷かと思った児童のそばで救急の到着を待ちました。