川崎・登戸で小学生ら19人刺される。女児1人と男性1人、身柄確保の男が死亡(UPDATE)

登戸駅から400メートルの路上。「小学生ら複数人が刺された」と通報があった
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小学生を含む複数人が刺された登戸駅近くの現場付近
AFP=時事

5月28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町375番地付近で「小学生ら複数人が刺された」と警察に通報があった。

川崎市と川崎市消防局が開いた会見によると、事件が発生したのは5月28日午前7時41分ごろ。計19人がけがをし、重傷6人でうち3人が心肺停止、中等傷が5人、軽傷が8人だという。

刃物で刺したとみられる男は警察に身柄を確保されたが、みずから首を刺して意識不明の重体で病院搬送され、死亡が確認。神奈川県警は、川崎市麻生区多摩美、職業調査中の岩崎隆一容疑者(51)と確認した。

NHKニュースがその後、心肺停止になっていた小学生の女の子1人身柄確保の男の死亡が確認されたと報じた。さらに30代の男性の死亡が確認され、被害者で死亡した人は小学生の女の子と合わせて2人になった。 

死者はそれぞれ、多摩市の小学校6年生の栗林華子さん、東京都世田谷区の小山智史さんと確認された。

現場は登戸駅から西約400メートル。

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現場の位置関係
Shino Tanaka/HuffPost Japan

■消防署からの情報

川崎市消防局はハフポスト日本版の取材に、けが人は少なくとも19人と話した。重傷者は5人で意識があるかどうかは不明。事件現場はバス停前と聞いているが、情報が錯綜している。刺した男についてもまだ情報入っていないという。

■病院からの情報

現場から4キロほどの距離にある聖マリアンナ医科大学病院には、午前9時現在続々とけが人が搬送されてきている。

広報部によると、性別は分かっていないが、大人2人と子ども1人がいずれも重傷で、子ども1人は中等傷(入院1カ月未満を指す)という。受け入れ中の5人目は、けがの程度や年齢・性別などはまだ分かっていない。

■バス会社からの情報

事件が起きた現場付近を走る川崎市バスを運行する川崎市交通局によると、乗客が巻き込まれたという情報は確認されていないという。

事件の影響で、駅近くの道路が警察による交通規制がかかっており、一部の停留所を迂回する運行をしている。

 ■川崎市教委

「午後8時過ぎに消防から事件について連絡が入った。市立の小中学校にも安否確認を行なっているが、今のところ被害情報は無。登校時間と被ったため、すでに子供たちは登校が完了。下校時は見守りに入るか、心のケアも含めて対応を検討中」

■カリタス学園

事件現場から約1キロ離れた川崎市多摩区にあるカリタス小学校は、担当者が「怪我をしている児童はおります」「それ以外は情報収集中で報道に対応してられない」と話している。

■神奈川県私学振興課

午前9時20分にカリタス学園に連絡したところ、「親子が複数負傷している」という情報が入った。

■現場近くに住む60歳の女性の証言

「サイレンで事件に気づいてこわくて外に出られなかった。『ぶっ殺してやる』かと叫ぶ声を公園に寝ていた男性が聞いたそうだ」

■聖マリアンナ医科大学病院が会見

28日午前11時ごろ、けが人が搬送された聖マリアンナ医科大学病院が記者会見を開いた。

それによると搬送されたのは、50代の男性、40代の女性、6歳ぐらいの女児3人の計5人。このうち、意識不明で搬送された50代の男性の死亡が確認された。 この男性が、事件の被疑者とみられる。

首に刺し傷があったといい、「かなり力の入った深い傷だった」と説明している。 40代女性と女児3人は、いずれも重傷。首や胸あたりに刺されたり、切られたような傷があったという。

この4人については現在手術室で治療中で、手術が終わり次第、ICUでの集中治療をする予定という。

UPDATE:2019/05/28 21:00

(この記事は情報がわかり次第アップデートします)