1人の女性が、絶望から“奇跡の生還”を果たした。
米・ハワイ州のマウイ島の森の中で行方不明となった女性が、2週間以上を自力で生き延びて、無事発見された。CNNなどのアメリカのメディアが5月25日、相次いで報じた。
CNNによると、発見されたのはセラピストでヨガ講師のアマンダ・エラーさん。
アマンダさんは5月8日、ハワイ島のマカワオ森林保護区で怪我をし、それ以降行方が分からなくなり、翌日には捜索届けが出されていた。
捜索チームが24日、ヘリコプターで捜索していたところ、2つの滝の間を裸足で歩くエラーさんを発見。その後、近くの病院へ搬送した。
エラーさんの母・ジュリアさんによると、エラーさんの体重は半月で約6.8キロ減り、骨折した片足は治療が必要だが、それ以外は「驚くほど元気」だという。
エラーさんの捜索に加わったジャビエ・カンテロープさんによれば、彼女は自身が持ち合わせていた知恵と、セラピストとヨガ講師としての経験で生き延びることができたという。
彼女が植生についての知識持っていたことに加え、十分な量の水があり、温暖な天候だったことも生存を後押しした。
彼女が失踪したあと、彼女の発見を支援するFacebookが立ち上がっていた。
そのページには、搬送された病院で「とてつもない恐怖と喪失感に見舞われ、諦めてしまいたいと思った時もあって、生と死のどちらかを選ばなきゃいけなかったけど、私は生きることを選んだの」と、アマンダさんが自らの言葉で当時のことを語る様子が掲載されている。