中国の通信機器最大手、華為技術(Huawei)製のスマートフォン端末の新商品がアメリカで事実上の「禁輸措置」を受けた影響が、日本国内にも影響が広がっている。
日本の通信大手3社であるau、ソフトバンク、NTTドコモは5月22日、今後発売予定だったHuawei新端末について、予約の中止や停止の検討を発表した。
5月中旬にauは「HUAWEI P30 lite Premium」、ソフトバンク(ワイモバイル)は「HUAWEI P30 lite」の発売を発表したばかりだったが、新たな発売時期は未定だ。
KDDI(au)の広報部は延期の理由を「今回の経緯や影響範囲について、事実関係の確認を進めている段階で、このまま発売できるかどうか総合的に判断した結果、延期としました」と説明。
ソフトバンクは、5月14日に予約を開始しており、22日に予約を停止。すでに入っている予約はいったん全てキャンセルにする。予約した顧客へは、担当者から連絡をするという。
5月24日に発売を予定していたが、延期を決定し、今後もいつ発売になるかは分からないという。場合によっては、中止になる可能性もある。
ソフトバンクの担当者は「安心してお客様に販売できる状況かどうか、影響を確認しているので、発売延期を決めました」と話している。
NTTドコモは、今夏発売予定だった「HUAWEI P30 Pro HW-02L」を5月16日から予約開始していたが、今回の経緯を受けて予約停止。現在すでに入った予約については、キャンセルはしていない。
【UPDATE】NTTドコモは予約停止を決定したと、ハフポスト日本版の取材に答えた。(2019/05/22 17:20)
発売中のHuawei機種の扱いは?サービス停止はあるのか
3社は、現在もHuawei製品を取り扱っている。それぞれの発売機種についての取り扱いを聞いた。
KDDI(au)広報部によると、発売している機種については発売中止やサービス停止などは決まっていないという。現在使っている顧客についても、特に製品の回収などの対応はない。
ソフトバンクとワイモバイルについて広報部は、現在発売中の端末に関しては、発売中止やサービス停止はなく、利用不可になるなどの事態は想定していないと説明している。
NTTドコモ広報部は、発売中の端末については、現状決まっている措置はなく、今後の影響によって検討していくとして「今後の情報をお待ち下さい」としている。
auは、現在Wi-Fi機器などのデータ通信機器を17機種、スマホやタブレットは以下の3機種を発売している。
【スマートフォン】
・HUAWEI nova 2
・HUAWEI P20 lite
【タブレット】
・Qua tab(キュアタブ) 02
ソフトバンクとワイモバイルは、データ通信機器を合わせて4機種発売。また、現在発売しているスマホとタブレットは以下の通り。
ソフトバンク
【スマートフォン】
・HUAWEI Mate 20 Pro
・HUAWEI Mate 10 Pro
・HUAWEI nova lite 2
【タブレット】
・Mediapad M3 Lite s
ワイモバイル
【スマートフォン】
・HUAWEI P20 lite
【タブレット】
・MediaPad T2 Pro
・Mediapad M3 Lite s
NTTドコモは、スマホ1機種、タブレット2機種、データ通信機器を1機種扱っている。
【スマートフォン】
・HUAWEI P20
【タブレット】
・dtab(ディータブ) d-01K
・dtab(ディータブ) コンパクトd-02K