病院のトイレで死産した胎児、清掃員が誤ってトイレに流す その後も胎児は発見されず

14週の胎児を死産。女性が分娩室に待機して医師を待つ間に、清掃員が誤ってトイレを流していたという。
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さいたま赤十字病院
赤十字病院求人情報公式サイトより

さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で、2019年3月に死産した胎児を誤ってトイレに流してしまっていたことが、さいたま市保健所などへの取材で分かった。

市保健所によると、胎児の心肺停止が確認された女性が病院に入院中だった3月19日午後3時10分ごろ、尿意を感じて医師の許可を得てトイレに行った際、胎児を死産したという。

動揺を落ち着けるためなどの理由で、病院職員が分娩室に女性を移動。医師が来るのを待っていたところ、死産したトイレに清掃員が入り、誤って胎児を流したという。

死産した胎児がいたトイレには、女性が移動してから職員の見張りなどはいなかったとみられ、翌日に報告を受けた保健所は「おそらく誰もいなかったと思われるため、このようなことになってしまった」と説明している。

胎児はその後、見つかっていない。

女性は妊娠14週だった。3月15日に、胎内で胎児の心肺停止が確認されており、18日から分娩のため入院していた。

さいたま赤十字病院の医療安全管理課は「5月下旬にも、胎児のご両親と話し合いをする予定のため、いまはこの件に関してお答えできません」としている。