新天皇陛下、最初のお言葉 「常に国民を思い、国民に寄り添う」(全文)

一文ごとに目線を上げながら一言一言ゆっくりと読み上げました。
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即位後朝見の儀
時事通信社

新天皇陛下が即位後初めて国民の代表に会われる儀式「即位後朝見の儀」が5月1日午前11時10分過ぎに執り行われ、国民に向けた最初のお言葉を述べられた。

「即位後朝見の儀」には政府や国会、自治体の代表者らが参列。天皇陛下は穏やかな表情で、一文ごとに目線を上げながら一言一言ゆっくりと読み上げた。

お言葉では、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすことを誓う」と決意を語った。

 

新天皇陛下のお言葉は次の通り。

日本国憲法および皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。

この身に負った重責を思うと、粛然たる思いがします。

顧みれば、上皇陛下には、御即位より30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽をともにされながら、その強い御心をご自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのおつとめに真摯に取り組んでこられました。

上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に、心からの敬意と感謝を申し上げます。

ここに、皇位を継承するにあたり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いをいたし、また、歴代の天皇のなさりようを心に留め、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします。