東京・池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故で、運転していた飯塚幸三さんが過去に副社長を務めていたクボタが4月22日、声明を発表。飯塚さんと、同社に務める同姓の現執行役員について、「縁戚関係等はありません」とネット上で飛び交う憶測を否定した。
事故をめぐっては、乗用車を運転していた飯塚幸三さんが通産省(現・経済産業省)の工業技術院で院長を務めていたことを理由に、ネット上では「上級国民だから逮捕をされない」といった声が上がったり、クボタで現在執行役員を務める男性が飯塚さんと血縁関係にあるなどの憶測が飛び交ったりしていた。
飯塚さんは、クボタで副社長も務めていた。
クボタは声明で、「飯塚幸三氏はすでに当社を退職しており、会社としてのコメントは差し控えさせていただきます」と発表。執行役員と飯塚さんとの間に「縁戚関係等はありません」として、ネットで拡散している情報を否定した。
「SNS上での書き込み、事実と反する内容が多数あった」
クボタの広報担当者はハフポスト日本版に対し、「SNS上での書き込みに関して、事実と反する内容が多数あったため」と声明を発表した理由を説明。
ネットでは、役員の男性に対する誹謗中傷のコメントも散見されるが、法的措置などについては「現時点では考えておりません」とコメントした。