マラソン男子・大迫傑が日本選手権の選考基準に苦言 「陸連を私物化するのはやめた方がいい」

「声を上げていかないと、(組織は)ずっと変わらない」と、陸連強化委員を批判した発言の真意を綴った
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男子マラソン・日本記録保持者の大迫傑選手が4月23日、自身のTwitterを更新し、今年6月に福岡で開催される日本選手権選考基準をめぐって、日本陸上競技連盟(陸連)を猛烈に批判した。

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東京マラソン2019の記者会見での大迫傑選手
NurPhoto via Getty Images

大迫選手はTwitterで、「日本選手権、[本連盟強化委員が特に推薦する本連盟登録競技者] という枠で出場しようと試みましたが、叶いませんでした.....。 陸連強化委員からの[大迫くんが日本選手権でいい走りをするとそれに負けた選手のランキングが下がり、不平不満が出るから]という理由でした。すごい理由だな。笑笑」と苦言。

さらに大迫選手は、陸連が設けた選考基準について矛盾を次々と指摘した。

指摘を踏まえ、「そろそろ陸連を私物化するのはやめた方がいいと思う」と組織としての陸連を痛烈に批判。さらに、その後のツイートでは、「どういう選手が推薦出場に値するのかちゃんと明記して欲しいですね」と注文をつけた。

最後に大迫選手は、「こういうツイートをする事は、僕自身にも余計なプレッシャーをかけるし、リスクがある事を理解してほしい。だけど声を上げていかないと、ずっと変わらない」と、今回の発言の意図を綴っていた。

東京五輪のマラソン代表選考レースである「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を9月に控える中、陸上界のエースが異議を唱えた。