名探偵コナンの23作目となる「劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』」が4月12日に公開された。
今回の劇場版で活躍するのが、名探偵コナンのなかでも作品の初期から登場し、根強い人気を誇る「怪盗キッド」だ。
この怪盗キッドにフォーカスした期間限定のカフェが、東京・原宿と大阪・梅田にオープンしている。
東京の店舗では、4月23日時点で早くもすべての予約が埋まってしまったが、大阪では平日に予約がまだ入れられそう。
そんな大人気の「怪盗キッドカフェ」、気になる中身を調べてきた。
店内には、劇場版のシーンが映し出される。オリジナルグッズも盛りだくさん
JR山手線原宿駅を降り、竹下通りを下っていくと、交差点を超えて少し歩いたところに大きな怪盗キッドのイラストがあしらわれた窓が見えてくる。
レンガ建てのビルを2階に上がると、壁一面に怪盗キッドが描かれていた。
少し薄暗いシックな店内には、プロジェクターで今回の劇場版のシーンが流されている。
シックな店内には、入ってすぐの場所に小さなグッズ売り場も。同じく6月2日までオープンしている「名探偵コナンカフェ2019」でも一部グッズを揃えているが、怪盗キッドカフェ限定のオリジナルグッズも人気を集めているようだ。
3種類のアクリルキーホルダー(ランダムチョイス:680円)と、同じく3種の缶バッジ(同:450円)、怪盗キッドのイラストが表紙のノート(420円)や怪盗キッドのマークが描かれたDURALEXグラス(1350円)は、ここでしか買うことができない。
おしゃれな料理にはこんな仕掛けが…
神出鬼没で華麗な盗みの手口で人々を驚かせる怪盗キッド。
カフェでは、そんな彼をイメージしたオリジナル料理が並ぶ。
いつもかぶっているホワイトのシルクハットから、マジックで出てきたようなパンケーキは、怪盗キッドが使うトランプカードが添えられている。 その名も「雪解けの三日月」。
また、劇場版の題名にもなっている「紺青の拳(フィスト)」という名前の、ブルーが映えるドリンクも。
それぞれの料理にはちょっとした仕掛けとして、怪盗キッドらしい個性的な名前がついている。しかも、命名は原作者の青山剛昌先生という。
オリジナルポストカード付き招待状のノベルティなど、ファンならのどから手が出てしまうかもしれない内容がてんこ盛りだ。
劇場版が始まってカフェの注目度も急上昇。オープンから5日で予約満杯に。要因は…
3月13日から予約が始まった怪盗キッドカフェ。このイベントを運営するレッグスの担当者は「名探偵コナン関連のカフェでは、誰か一人のキャラクターにフォーカスするのは初めて」と話す。
予約開始当初から、ゴールデンウィークや土日祝はすぐに予約が埋まった。
4月12日に劇場版が公開されてから、注目度がさらにアップ。23日午後には平日もすべて満杯になった。
大阪は、すでに土日祝日の日程はほぼ埋まっており、平日でいくつか空きがあるという。
2018年の「劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』」では公安警察、私立探偵、そして黒ずくめの組織というトリプルフェイスの「安室透」がキーキャラクターとなり、女性ファンを中心に盛り上がった。
怪盗キッドは名探偵コナンの連載が始まる前から知られているキャラクター。
安室透は75巻「プライベートアイ」で登場し、その後人気が爆発。一方、怪盗キッドは青山剛昌先生の初連載作品で、1987年の「まじっく快斗」の主人公だ。
いわゆる“古参ファン”からの根強い支持もあり、登場回数は少ないものの人気投票では上位の常連となっている。
今回も、初日から10日間の動員が275万人、興行収入は35億円を突破しており、スタートダッシュは前年を上回るペースで大ヒットの様相を呈している。
【怪盗キッドカフェ】©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
<期間>
2019年4月19日~6月2日
<東京>
HARAJUKU BOX CAFE&SPACE
(東京都渋谷区神宮前4-28-28 Lucessimoビル2階)<大阪>
UMEDA BOX CAFE & SPACE
(大阪府大阪市北区茶屋町16-7 梅田ロフト1階)<予約>
公式サイト(https://kid-cafe.jp/)からスケジュールを確認して、空きがあれば予約が入れられる