″障がいを持っていてもアートで夢を叶えたい”
そんな人々の願いを応援するイベントがある。
スポーツをテーマに絵画作品を募集し、受賞作を展示会などで企業や団体・個人に広めることで、障がい者を持つ人々の自立支援を目的とする活動『SOMPOパラリンアートカップ2019』だ。一般社団法人の障害者自立推進機構は16日、同イベントの開催発表会を行った。SOMPOパラリンアートカップの開催は今年で4回目となる。
『パラリンアート』とは、同機構が運営する障がい者の社会参加と経済的自立を推進する取り組み。
昨年グランプリを獲得した飯島純子さんは、中学から不登校になり、うつ病や摂食障害などを抱えていたが、担当主治医のアドバイスをきっかけに人物画に取り組んだという。
アート作品の募集に先立ち行われた開催発表会では、元・なでしこジャパンでタレントの丸山桂里奈さんがゲストとして登壇。日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんやラグビー元日本代表の畠山健介氏、漫画家で『キャプテン翼』の高橋陽一氏、女優で元乃木坂46の若月佑美さんらが審査員を務めることが明らかになった。
丸山さんは昨年の受賞作品を見た感想について、「衝撃を受けました。見たときに、心を奪われた作品がたくさんありました」と語った。
また、昨年から審査員を務め、自身も7年連続で「二科展」に入賞している若月さんは「1番、驚いたのは構成の斬新さ。(自分の作品と比べて)自分の視野の狭さに気づいた。自分が偏った考え方をしていた」「(スポーツの)動きの躍動感なども見事に表現されていて、素晴らしいなと思いました」とコメント。
自身のInstagramも更新し、審査員としての意気込みを載せた。
2019年の作品募集テーマは「スポーツに関するすべてのこと」で、応募期間5月月1日から9月20日。審査を経て、12月上旬に表彰式が行われる予定となっている。