世界中で知られるグリム童話、「赤ずきん」。子供の頃に絵本でこの物語に触れたという人も多いだろう。
その「赤ずきん」の絵本を題材にした動画がネット上で公開された。Twitterでは9日午後7時現在で400万回以上も再生されたほか、YouTubeにも掲載されている。
動画を制作したのが、クリエイターの『しんらしんげ』さんだ。
「赤ずきんの絵本作りました。」と題した1分半の動画。
躍動感のある映像が撮影できるGoPro社のアクションカメラを使い、初めは絵本を読む視点で順当に物語が進んでいく。しかし、途中からその絵本の中に入り込んだような視点に切り替わり、その後は驚きの展開とともに、どうやって撮られたのか、撮影手法が「タネ明かし」される。
『しんらしんげ』さんに話を聞いた。
「制作には、まっさらの状態から1ヶ月位かかります。組み立てていくと4〜5畳くらいの部屋が潰れてしまい、寝るスペースもなくなります。玄関で寝るしかないみたいな状況になっちゃって」
「誰も作ったことのない作品を作りたいんです。動画を投稿して反響をもらえる時、やりがいを感じますね」
これまでにも『しんらしんげ』さんの作品は、SNSに公開する度に話題となってきた。
2016年1月16日に公開した、紙コップ3つでドラえもんの漫画を表現した動画は、2016年のTwitterでのリツイート数が国内1位となった。
動画を作り始めたのは2015年頃。あくまでも趣味として始めたというが、作り始めて5年目を迎えた今では、結婚式の余興や企業の宣伝部などからも依頼が来て、収入も得ているという。
最後に、クリエイターとしての今後の目標を聞いた。
「今回の赤ずきんは絵本が題材ですが、もっと漫画の世界を動画にしてみたいです。漫画の宣伝などの依頼が来たら、頑張って作ってみたいですね」
次はどんな世界を動画にするのか、次回の作品の完成が楽しみだ。