伝説が継承される時が、ついにやって来たのか...。
モータースポーツ専門サイトのAutosportは3月25日、フォーミュラワン(F1)の世界選手権で7度の総合優勝に輝いたミハエル・シューマッハ氏の息子のミック・シューマッハが、29日から行われるバーレーンでのGPの後のF1テスト走行でフェラーリのSF90に乗ることを明らかにした。イギリスのBBCなど、海外主要メディアもこのニュースを相次いで報じた。
Autosportによると、ミック選手は現地時間4月2日にフェラーリのSF90でテスト走行を行い、翌3日にはアルファロメオのマシーンに乗ると予定されている。
ミック選手は現在、ドライバーの育成を目的としたプログラムの「フェラーリ・ドライバー・アカデミー」にメンバーの一員として参加している。
2年前の2017年、ミック選手は父のミハエル・シューマッハ氏が初めてワールドチャンピオンを獲得したマシーン「1994年型ベネトン」でデモンストレーション走行は行ったことがあったが、これまで現代のF1マシーンで走行したことはなかった。
ミック選手はF3のヨーロッパ選手権で、2018年に優勝し、今シーズンから舞台をF2に移していた。
父のミハエル氏は現在闘病中だが、ミック選手の微笑んだ時の表情は、どことなく数々の伝説を残してきた父と重なる。
偉大なる父の背中を追いかける第一歩として、重要なテストドライブとなる。