4月1日に働き方改革関連法が施行されるのを前に、自民党の小泉進次郎衆院議員が「働き方改革の最大の壁は国会と霞ヶ関です」と強調した。
3月18日に都内で開かれたシンポジウム。参加した約150社の企業のトップを前に、小泉氏は基調講演の中で「経営者のみなさんにお願いがある」と呼びかけた。
「国が決めている働き方改革で、みなさんは来月から義務を負います。だったら、それに伴って我々や霞ヶ関でもやるべきことがあるんじゃないか。『まず隗より始めよ』という言葉あるが、『まず官より始めよ』。これを、みなさんが声を大にしてぶつけていただくことが大事だ」
講演後のパネルディスカッションでも、主催のワーク・ライフバランス社の小室淑恵社長から「永田町の変化はどうですか?」に水を向けられ、「まだまだこれからでしょうね。だから、良い意味での外圧が欲しい。ここ(国会と霞ヶ関)が変わらないと社会は変わらない」と強調。
「民と官が切磋琢磨して、良い意味での緊張関係が必要。遠慮なく『あなたたちはやってるの?』とプレッシャーをかけてほしい」と述べた。
さらに、「私もまずは自分の事務所から」として、本来は50人以上の社員がいる事業所に求められる産業医との契約を行なったことを明らかにした。
「国会議員の事務所で働くのは大変。理屈でなく、平日も土日も言ってられないケースがある。負荷をかけていることは十分に分かっているので、私も一歩踏み込んだ。一緒に働く人への投資はしっかりやる」と語った。