ロンドンのハイゲイト墓地にある経済学者カール・マルクスの墓碑に、「憎悪の教え」「集団虐殺の立案者」などと赤いペンキで落書きされているのが2月16日に見つかった。この墓碑が荒らされるのは、今月2度目。墓地のツイッターが落書きされた画像を、Twitterで公開した。
墓碑は、2月4日にも荒らされており、このときはハンマーのようなもので、大理石の部分が何箇所も傷つけられていた。
ハフポストUK版によると、2月上旬の荒らしによる逮捕者はまだ出ていない。
マルクスは、ドイツの共産主義思想家・運動家で、いわゆるマルクス主義の祖。マルクス主義は、エンゲルスとともに打ち立てられた理論で、資本主義社会をブルジョアジーとプロレタリアートの対立としてとらえ、プロレタリア階級の勝利によって無階級社会 (社会主義、共産主義) を実現していかなければならないとしている。
ワシントンポストによると、墓碑には「万国の労働者よ、団結せよ」という、『共産党宣言』の一文が刻まれており、上部にはマルクスの胸像がある。