石破 茂 です。
東京都議会における不規則発言(野次)については様々なご意見を頂きました。
昨年の今頃、自民党公認の都議候補が全員当選という結果を得てとても有難く思ったのですが、都民の期待に背く結果となってしまったことに対し、あの選挙でほとんどの候補のところを廻ってお願いした者として、また党全体の責任者として深くお詫び申し上げます。
先週21日土曜日朝のテレビ番組で「本人自ら名乗り出るべき」と申し上げました。発言自体はしてしまった以上どうにもならないのですが、その後の対応に「潔さ」が感じられれば良かったのに、と思うのです。もちろん自分が他人を批判できるほど立派な人間だとは全く思いませんが。
件の女性都議についてもその後あれこれ報道がなされていますが、相手がどうであれ、発言そのものが全く不適切であったのですから、いずれにせよマスコミに取り上げられた以降の展開について、ダメージコントロールのあり方としては不十分であったことを痛感致しております。
滋賀県知事選挙が昨日公示され、終日候補者に同行して遊説を致しました。
中央官僚が政治家に転身する時には、人に接する態度そのものから大きく変えることが求められます。昭和33年、亡父が建設事務次官から鳥取県知事に転ずるときにも相当の苦労があったようで、その後「あの選挙で政治家と役人の違いがよくわかった」と語っていたそうです。私が小学生の頃、「儂に何の義理もない人が何十万人も休みの日に投票所に行って儂の名前を書くことの意味がどんなに大きいことか」と語っていたことを思い出します。
久しぶりに会った滋賀県知事候補の小鑓(こやり)氏は、当選すればきっといい知事になるであろうことを確信いたしました。投票日まで引き続き全力で支援して参ります。
終日選挙カーに乗って遊説したのですが、勘を取り戻すのに苦労しましたし、このところ全国各地への移動が矢鱈と多いせいもあっていささか疲労感を感じます。確実に年齢は重ねているようで、いつまでもこのようなことは続かないなと思いました。
来週に集団的自衛権限定行使容認を含む安保法制協議に結論が出せるようになることを祈っております。
週末は土曜日に久しぶりに地元へ帰り、年に一回の大規模集会を鳥取市と倉吉市で開きます。
日曜日は富山県南砺市での講演を予定しております。皆様お元気でお過ごしくださいませ。
(2014年6月27日「石破茂ブログ」より転載)