即日データで試合を分析することが可能になったワールドカップ #ワールドカップ #daihyo

6月15日・日本時間の午前0時、2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル大会の日本代表の最初の試合「日本対コートジボワール戦」がキックオフとなりました。結果については、すでにみなさんご存知の通り1-2で日本がコートジボワールに敗れたわけですが、今回のワールドカップで私がすでにびっくりしていることがあって、試合終了後、次の日を待つことなく、様々なデータがすでに公開されていることです。
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6月15日・日本時間の午前0時、2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル大会の日本代表の最初の試合「日本対コートジボワール戦」がキックオフとなりました。

結果については、すでにみなさんご存知の通り1-2で日本がコートジボワールに敗れたわけですが、今回のワールドカップで私がすでにびっくりしていることがあって、試合終了後、次の日を待つことなく、様々なデータがすでに公開されていることです。

例えば、ハフィントン・ポストでは、試合の様子をテキスト中継しつつ、真夜中の試合明けて、次の午前中(10時)には、日本対コートジボワールの戦いが、データから見て、どういう試合であったのかを余すところなく公開しています。

そのデータは、試合経過に合わせて、プレイヤーポジション・シュートの数を見ることが、まずできます。それだけでもすごいことなのですが、選手個々人においても。パス成功本数・シュート・得点に関するデータまで公開しているのです。しかも、繰り返しますが、そのデータは試合全体の平均数ではなく、試合経過の時間それぞれのポイントでのデータなのです。

それだけのデータが手許にあるのですから、ハフポストでは、そのデータ解析に基いた記事を、これも試合当日に公開しています。データによる冷静な分析から、日本の敗因を知ろうという、過去のワールドカップでは、なかなか見ることができなかった記事です。しかも、これは試合当日の夜(19時)という同じ日に公開されている記事なのが、なんとも驚異的なことです。

遠藤投入を見るや、コートジボワールはすぐに戦い方を変える。ジェルビーニョを再び右サイド、日本の左サイド側に戻し、徹底的に裏を狙わせている。先程は守備の負担を減らすために日本の右サイド側にいた俊足の選手が狙い所をいよいよ定めたのだ。 一方で、遠藤を中心とした左サイドよりのパス攻撃を封じるため、中央左にカルー、ヤヤ・トゥレ、ボニと選手を集めている。 この勝負どころ、コートジボワールは右サイド、日本の左サイドに7人をかけ、結果的にここから点が生まれる。

出典:ワールドカップ日本代表の敗因は何か? データで浮かび上がる「コートジボワールの秘策」 | ハフポスト日本版

このデータの 集計>公開>解析 までの時間がここまで短縮されたことにびっくりします。もちろん、日本代表戦に絞って、チームが動いていたのだと思いますが、これまでであれば、ワールドカップが終わって、何日も経ってからでないとこういったデータを解析までした結果というのを、われわれが知ることはそう簡単なことではなかったはずです。

また、この「日本対コートジボワール戦」を世界はどう観戦したのか?ということでも、すでにツイッター社から、ブログを通じて分析された結果が、これも即日公開されています。

今日の日本対コートジボワール戦に関するツイートは、試合開始1時間前から試合終了30分後までの間に、全世界で396万ツイートを記録しました。

出典:#ワールドカップ 日本対コートジボワールを振り返って | Twitter Blog

さらに、この世界中のツイートの結果をアニメーションで視覚化したのが、この記事の冒頭でも使っている画像です。このアニメーションも、試合経過時間による変化を捕捉したものとなっています。

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ビックデータとか、なんとかかんとかというバズワードがありますが、こういう形でデータ化から解析までのスピードアップの実体を見せられるのは、ちょっと意外でした。まだ一試合だけで、この様子ですから、この先代表戦が進んでいったり、また予選以降の試合の様子などがデータ解析されていく様子が今から楽しみです。

また、ワールドカップのようなお祭のときには、よく出てくる勘違いツイートも、もううっかり発生してしまっています。

ブラジルにいるイングランド・サポの横断幕がやばいwww 「映像を撮らないで下さい。妻達は俺らが西ウェールズで釣りをしてると思ってる」

出典:ツイッター

このツイートは2万回を超えるリツイートがされていますが、ここで引用されている画像は、今回のワールドカップではなくて、ラグビーワールドカップでの南アフリカ大会での南アフリカ対ウェールズ戦でのものなのです。

こういううっかり広がってしまうツイート、これもお祭りの一環だと私は考えています。この先どういううっかりが出てくるか?、これもワールドカップの楽しみのひとつと思ってもいいのではないでしょうか。

(2014年6月17日「yahoo!個人」より転載)