イーベイ創業者ピエール・オミダイア氏が立ち上げたメディアカンパニー「First Look Media」。これまで何度かお伝えしてきましたが、NSAの盗聴活動の実態に迫る「The Intercept」は、丁寧かつ独自ソースをもとに、継続的に公益のために報道を続けています。
また、以前よりアメリカにおける金融危機や政治腐敗をテーマにした2つ目のデジタルメディア立ち上げが噂されていました。
ローリングストーン誌編集長のMatt Taibbi(マット・タイビ)氏が率いるこのメディア。ローリングストーン誌にて、ウォールストリートの不品行やリスクを抱えるグローバル経済などを追っていたタイビ氏をはじめ、調査報道を行える人材を揃え、準備を進めているとのこと。
最近では、NPR(米国公共ラジオ放送)で7年間務めていたAndy Carvin氏も参画。ツイッターのフォロワーが10万人以上と、影響力を持っているジャーナリストです。
紙・ウェブ問わず、ラジオ経験者まで、幅広い人材を集めているこのメディアは、今年中にリリースされる予定です。また、このような調査報道と同時に、ジャーナリスト向けのツール開発を行い、営利事業も立ち上げ中にあります。
調査報道メディアを1年に2つも立ち上げるFirst Look Mediaの動きからは、目が離せないことでしょう。カバーする領域によっては、NSA問題も金融危機や政治腐敗も日本に関係することもあると考えられるので、引き続き追っていきたいです。