学校や職場で自分がセクシュアルマイノリティであることを明かしている人は約15%という調査もあるように、LGBTの人々にとってカミングアウトは、依然としてハードルが高いのが現状です。
リアルな場で同じ性のあり方や立場の人と出会うことが難しい一方、インターネット、特にSNSの登場は、そうしたLGBTの人々どうしを繋ぐ、強力な後押しとなりました。
しかし、社会に根強く残る差別や偏見から、SNS上で侮蔑的な言葉による攻撃を受け、心が傷つけられてしまうことも少なくありません。
特にこのコロナ禍では、どのようにして安全にSNSを利用するかは、メンタルヘルスの問題にもつながる重要な課題です。
24日、FACEBOOK社がLGBTQ+コミュニティを含む多様なコミュニティの人々が安心安全にプラットフォームを楽しめるよう「LGBTQ+コミュニティのためのFacebook・Instagram安全ガイド」を公開。fairも制作に協力し、コメントを寄せました。
自分を守る、テクニカルな設定や機能、当事者がSNSをどう活用しているかを紹介
ガイドラインでは、FacebookやInstagram上で自分の安心安全を守るために使える機能や設定を紹介しています。
例えば、アカウントの公開/非公開や、誰が自分の投稿を閲覧できるのかというプライバシー設定の方法。さらに、フォローしている相手と少し距離をおきたいと思った時などに使える「ミュート」機能など。また、攻撃的だったり不適切なコメントが寄せられた際のコメント管理や報告機能についても紹介しています。
機能面だけでなく、LGBTの当事者がどのようにFacebookやInstagramを利用しているか、複数の当事者やLGBT関連の団体がコメントを掲載。fairもコメントを寄せました。
誰でも無料でダウンロードできます
「LGBTQ+コミュニティのためのFacebook・Instagram安全ガイド」は、以下から誰でも無料でダウンロードできます。
ぜひこのガイドを活用し、自分自身の心の健康を守りながら、自由で多様な表現とコミュニケーションを広げていきましょう。
(2020年4月24日のfair掲載記事『SNSを安全に使おう「LGBTQ+コミュニティのためのFacebook・Instagram安全ガイド」を公開』より転載。)