今日24日(火)早朝は、富士山周辺ではキレイな朝焼けが見られました。そしてその隣には巨大な幾重にも巻かれたような不思議な形の雲(吊るし雲)も出現し、神秘的な景色となっています。
吊るし雲は普通の雲と違い、風で流されるものではなく、同じ場所に留まっているように見えます。
台風の置き土産!?
朝焼け富士山と吊るし雲 静岡県富士宮市より(24日5時過ぎ頃撮影)
今朝は富士山周辺では、湿った西よりの風が強めに吹いていました。
この湿った風が富士山を乗り越えたり回り込んだりして、風下側に空気の波が起こり、その空気の波のところで発生しているのが吊るし雲です。
風が昇る場所で雲が出来て、風が降りる場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
また、昨日は台風17号が日本海を通過していき、日本列島は暖かく湿った空気に覆われたことから、今朝は湿度が高く(水蒸気が多く)より赤く染まる朝焼けが見られました。
今朝の絶景は、台風が残したうれしい置き土産と言えそうです。
タイムラプス動画で見る“吊るし雲”の実態
タイムラプス撮影された動画をみると、吊るし雲が同じような場所にとどまっている様子がよくわかります。
一方で、右下に映っている富士山はだんだんと雲に隠れていってしまいました。
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