救命救急センター、7カ所が受け入れ制限開始 朝日調査
新型コロナウイルスの患者の受け入れに専念したり、院内感染が起きたりして、救命救急センターが新型コロナ以外の重症者を診る、本来の機能を制限し始めている。朝日新聞が22日時点の全国の状況を調べると、少なくとも東京都や大阪府などの7カ所で制限していた。救命救急センターが担ってきた一刻を争う救急医療の縮小につながり、本来なら助けられる生命に影響する恐れがある。
3次救急を担う救命救急センターは、全国に約300カ所あり、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中、交通事故での大きなけがなどに24時間対応している。2018年の統計では、全国で救急搬送された患者の約17%は救命救急センターに運ばれている。
朝日新聞の取材によると、22日時点で重症患者の受け入れを制限や停止している救命救急センターは東京都2カ所、大阪府2カ所、兵庫県2カ所、滋賀県1カ所の計7カ所あった。この他、重症者を診る3次救急の機能は保ちつつ、軽症者の救急の受け入れを止めている病院も複数あった。
(朝日新聞デジタル 2020年04月25日 08時21分)
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