オーストラリアのメルボルンで開かれているテニスの全豪オープンの予選で、ボールキッズにバナナの皮をむくように言った選手が審判から注意を受けた。ネット上には様子を写した動画も投稿され、選手の態度を批判するコメントが数多く寄せられている。
問題になったのは、1月18日の男子シングルス予選での出来事。CNNによると、フランスのエリオット・ベンシェトリ選手(世界ランキング231位)が、試合の休憩時間にボールキッズが持ってきたバナナを受けとらず、皮をむくようにいった。
テニスライターのアレックス・テオドリディス氏が、一連のやりとりを納めた動画をツイッターに投稿。投稿された動画には、コート脇に座ったベンシェトリ選手が、バナナを持ったボールキッズに何か言い、ボールキッズが困惑した様子が映っている。それに気づいた審判は、ベンシェトリ選手を注意。注意を受けてベンシェトリ選手はバナナを受け取り、歯を使って皮をむくしぐさを見せている。
ネット上では、ベンシェトリ選手の態度を非難するコメントが多く寄せられている。あるネットユーザーは「彼女(ボールキッズ)は召使ではない。皮ぐらい自分でむけ」とベンシェトリ選手を批判。別のユーザーからは「審判は良くやった」と審判の対応を評価するコメントが寄せられている。
ボールキッズに対する、テニス選手の振る舞いをめぐっては、これまでもたびたび問題になってきた。
英紙デイリーメールによると、2018年の中国・深圳オープンではスペインのフェルナンド・ベルダスコ選手が、タオルを持ってくるのが遅かったとして、ボールキッズを怒鳴り、問題視された。フランスの国際ニュース専門チャンネル、フランス24によると、2018年の中国オープンでは、ベラルーシのアリーナ・サバレンカ選手がボールキッズに向けて空のボトルを振り、その後、ボトルを地面に投げつけた。サバレンカ選手はその後、謝罪に追い込まれた。
今回問題になったベンシェトリ選手はこの試合で勝利し、1月21日に1回戦で日本の杉田祐一選手(世界ランキング91位)と対戦する。