『ハリー・ポッター』シリーズの著者で作家のJ.K.ローリング氏が7月31日、自身のTwitterアカウントでアメリカのドナルド・トランプ大統領を批判した投稿に誤りがあったとして謝罪した。
ローリング氏は28日、ホワイトハウスで開催されたヘルスケア関連の記者発表会の動画をツイートした。動画には、トランプ大統領が会場を立ち去ろうとした際、車いすに乗った3歳の男の子が差し伸べた手を無視したかのように見える様子が写っていた。
ローリング氏はこの動画に基づき、トランプ大統領を「ナルシシズムの怪物」「あきれた」などと批判するコメントを書き込んだ。
しかし実際には、トランプ大統領は会場に入った際、車いすの男の子の前で立ち止まり、短い会話を交わしていた。
トランプ大統領は、車いすの男の子に対して、周りに立っている他の誰よりも注意を払っている。
また、ニューヨーク・タイムズ紙によると、男の子の母親も自身のFacebookで「トランプ大統領は、私の息子を冷たくあしらうことをしていません」とコメントしており、「モンティ(男の子の名前)は握手があまり好きではなく、握手を求めていたわけでもありません」と説明している。
24日に撮影された写真。
動画は意図的に編集されたものだとのツイートへの指摘と母親のコメントを受け、ローリング氏は自身が投稿したツイートを削除した。その上で、「私は目の前の映像に、障害を持つ人たちが見落とされ、または無視されているという問題に対する自身の感性を投影させてしまいました」とし、「男の子と彼の家族を不快にさせてしまったら本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。
私の「車いすに乗った男の子が手を差し出すのを、トランプ大統領がプレスの前で無視した」ことについてのツイートは、複数の情報源が、それらが完全で正確な表現ではないことを示しました。
私は目の前の映像に、障害を持つ人たちが見落とされ、または無視されているという問題に対する自身の感性を投影させてしまいました。男の子と彼の家族を不快にさせてしまったら本当に申し訳なく思っています。
このツイートは残しますが、該当のツイートを削除します。